乗継駅

あなたに会った日から、私の生活は大きく変わりました。同じ繰り返しの毎日が、刺激に満ちた、奇想天外な物に変化を遂げたのです。

想像も付かないような物事、見た事の無い場所、営み、そして、繋がりあなたに出会わなければ、これらを知る事は無かったでしょう。

あなたと過ごした日々は、これまでの何時よりも輝いていて、今でも私の中をぐるぐると回っています。もしかすると、過ごした日々と共にあなた自身の事も、特別な存在として私の心を巡っているのかもしれません。

だからでしょうか、毎夜、あなたが去ってしまった日の事を思い返してしまうのです。

あなたは常に何処か遠くを見ていました。今までその事に気づかずにいたのは、あなたの優しさのお陰のような気がします。

あなたにとって、私は乗継駅のホームに過ぎなかったのでしょうか。もしそうだとしても、私はあなたを想い続けます。それが、私の私自身への贖罪なのです。